MacでSylpheedをビルドしてみた
Sylpheedっていうメーラが良さそうだけど,Macのバイナリがないっぽいのでビルドしてみた.MacPortsにも一応あるけど,バージョンが古いのでSubversionリポジトリから一番新しいのを取ってきてビルドすることにする.環境はMac OS X Leopard (Intel)でやってる.
Sylpheedが依存するライブラリは全部MacPortsで入れることにする.まず,以下のportをインストールする.
- gtk2
- automake
- libtool
- gpgme
たぶんこの4つと依存関係で入ってくるのでいけると思うけど,自分のMacPortsには既にいろいろ入ってたのでどれが必要十分なのかわからなかったorz.次に,bashなら.bashrc,zshなら.zshrcなどに
export C_INCLUDE_PATH=/opt/local/include
と書くなどして環境変数C_INCLUDE_PATHに/opt/local/includeを含めておく.ちなみに,MacPortsでboostを入れたときなんかも,環境変数CPLUS_INCLUDE_PATHに/opt/local/includeを含めておかないと認識してくれないようだ.そして,先ほどのページにあるようにチェックアウトしてきたディレクトリで,
./autogen.sh
すると,libtoolizeがないと怒られるので,autogen.shの4行目のlibtoolizeをglibtoolizeに書き直してからやり直すとうまくいった.そのあと,
make sudo make install
すると,無事/usr/local/bin以下にインストールされた.
残念ながら今のところX11経由でないと動かないので,X11.appを立ち上げた後,ターミナルから
sylpheed &
などとしないと動かない.X11ではことえりも使えないのでBeginning OS X 10.5 - Beginning OS Xあたりを参考にkinput2を入れるなどして対応しなければならない.JavaFlavor Weblog: Inside Leopard: X11.appと日本語環境の問題にもあるように,キーボードも英語配列で認識されてしまうので,対策が必要.
X11なので常用するのは厳しそうだけど,Sylpheed Diary(2007-09-27)にあるように3列表示も実装されており,GmailのIMAPで使ってみた感じでは動作も重くはないと思う.機能的には,検索フォルダが複数フォルダからの検索に対応してないのが痛い.また,キーボードによる操作性を重視しているとあるけど,Thunderbird + functions for keyconfig + Nostalgyでだいたい同じような感じになるので,もう一つSylpheedでなければ!っていうところが欲しい気がする.
個人的には,livedoor Readerのピンみたいにメールに一時的な印を付けて,それに対してラベル付けしたり移動したり,といった操作,言い換えると,Command(WindowsではCtrl) + マウスクリックでできるようなとびとびでの複数選択をキーボードだけでやりたい,っていう感じ.もしかしたら,すでにできる方法があるのかも知れないけど(-.-;)何か便利な方法があれば教えてほしいです.
2008/1/6 19:20:00頃追記:livedoor Readerのピンというより,Gmailやな.要するにGmailみたいにxでチェック付けて行ってyでアーカイブみたいなのをThunderbirdとかでもやりたい.
2008/01/05 11:08 | Mac | トラックバック(0) | コメント(0)