仕様の標準化とインタフェース
長文を投下します。大して面白くもない上に主観が入りまくってるから、忙しい人は見ない方がいいでしょう。それでも読んでみたいという方は読んでくれると嬉しいです。
パソコンの分野では最近は様々な仕様が標準化されています。
例えばHTMLです。一昔前はウェブブラウザと言えばInternetExplorerとNetscapeNavigaterがシェアを占めていて、それぞれがHTMLを独自に拡張していてHTMLの仕様はグチャグチャになっていました。しかし、近年はW3Cを中心にHTMLの仕様がきちんと纏められFirefox、Opera、Safariなど(要するにInternetExplorer以外)はほぼそれに従った動作となっています。
また、オフィススィート(MicrosoftOfficeやOpenOffice、KOfficeなどのオフィス向け統合ソフトのこと)のデータの保存形式も今まではバラバラで、なかなかMicrosoftOffice以外に乗り換えられない理由の一つとなっていましたが、OASISが中心となって標準化されていく方向のようです。
仕様が標準化されれば、自ずとそのアプリケーションで実現できることはその仕様の範囲内となるわけで、そういう意味ではアプリケーション同士で差がなくなっていくと思われます。だったら、どのアプリケーションを使っても一緒かと言うとそうではなく、その仕様を扱うためのインタフェースが重要になってきます。
ウェブブラウザだと、Firefox、Opera、Safari(要するにInternetExplorer以外)はほぼ同じ表示ができますが、タブブラウザの扱いやすさ、ブックマークの管理、などといったインタフェースの点でしのぎを削っており、それぞれが個性的なブラウザになっていて、多くのユーザを獲得しはじめています。
オフィススィートは現在はどれもインタフェースは似たり寄ったりですが、データの保存形式が標準化されたならインタフェースの点で優れたアプリケーションを開発すれば、MicrosoftOfficeのシェアをひっくり返すことも夢ではないでしょう。事実、MicrosoftOfficeの「新バージョンに搭載してほしい機能は?」というユーザアンケートでは約90%の人がすでに搭載されている機能を希望する(要するに使いたい機能がどこにあるかわからない)など、MicrosoftOfficeは使い勝手の悪さを露呈しています。
次に、そのインタフェースで成功した企業にGoogleがあるのではないかと思います。Googleの機能と言えば、検索、ニュース、ウェブメール(=Gmail)、RSSリーダ(=GoogleReader) (Gmail、GoogleReaderは今のところ招待制かつベータ版)など、仕様が決まっている上に既存のサービスがあったものばかりです。それなのに、ここまで人気な理由はその使い勝手、すなわちインタフェースが優れていることが一つの理由でしょう。もちろん確固とした検索技術に裏打ちされたものがあるのはありますが、それだけではここまでの人気にはならなかったのではないでしょうか?
このようにこれからのアプリケーション開発は「仕様に準拠する」「その仕様の扱い方や見せ方(=インタフェース)を工夫する」というのがキーポイントになってくると勝手に考えています。「仕様についていける技術力」と「発想力」で一発当てることも可能でしょう。
私見の入りまくった用語解説
- HTML - HyperText Markup Language
- ウェブページを構成するための言語です。最新バーションは4.01。将来的にはXHTMLに置き換わっていくっぽいです。
- W3C - World Wide Web Consortium
- 主にウェブに関する仕様をいろいろ決めている機関。がんばってMicrosoftに言うこと聞かして欲しいです。
- OASIS - Organization for the Advancement of Structured Information Standards
- XML関連の標準化団体。XML(eXtensible Markup Language)はいろんなとこに応用されているデータの形式の一つです。
- Internet Explorer
- Windowsと一体化してるおかげで90%ぐらいのシェアを誇るが、仕様を守らない、バグやセキュリティホールが多い、と大変困ったブラウザ。Mac版の開発は中止されWindowsでしか使えないため、このブラウザでしか利用できないページを作るのはすごく間違いです。というか、動作が変なおかげで多くのウェブページ作成者が苦労しています。また、XHTMLの扱いに痛いバグ(このページの上の方の赤文字の部分)があるためXHTMLの普及にも水を差しているかと思います。
- Firefox、Opera、Safariなど
- 世の中にはまだまだInternetExplorerでしか利用できない困ったサイトが存在するものの、基本的にはこれらを使った方が身の安全のためだと思います。SleipnirやLunaScapeなんかを使ってる人は多少トラブルがあっても自分でなんとかできる人だろうからいいけど、なんとなくでInternetExplorer使ってる人はFirefoxやOperaなんかを使えば目からウロコだと思います。とゆーか、今からでも乗り換えることが激しくおすすめです。
- MicrosoftOffice
- 世界中で広く使われていて事実上の標準だが、書店に使い方の本が山積みになるほど使いにくいです。たまに、パワポで図とか絵とか書いてる人いるけど、そんなことするぐらいだったらフリーのお絵描きソフトでも使えばいいのに、って思うのは自分だけでしょうか?
- OpenOffice、KOffice
- SunMicrosystemsが作ったオフィススィートであるStarSuite(海外ではStarOfficeという名称)がオープンソース化したのがOpenOffice。MicrosoftOfficeと高い互換性がある上にタダなので少しずつシェアを延ばしているらしい。KOfficeも無料のソフトです。
- もとは検索サイトだったけど、いろんなことに手を出していて今最も注目を浴びている。一部ではMicrosoftの最大のライバルになるのではと言われるほど。Gmailのアカウント欲しい人がいれば招待するので言ってください。100人は招待できるけど、申し訳ありませんが現実世界で直接知ってる人に限ります。とゆーか、現実世界で知らない人でこのブログ見てる人いるのか?
初めてブログで無駄に長い文章を書いてみました。へんてこな用語解説が無駄に長くても気にしてはいけません。あと、ブログのレイアウトはやっぱり2列にしようと思い直したりしたのは秘密です。これからも変な文章をいっぱい書きたいです。
2005/10/18 01:05 | Column | トラックバック(0) | コメント(0)
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