Vimperatorからdel.icio.us IncSearchを使うプラグインを作った
ローカルにdeliciousのブックマークをキャッシュしておいてから,インクリメンタルサーチで簡単に検索できるdel.icio.us IncSearchをVimperatorから使えるプラグインを作ってみた.一応,Hatebu IncSearch ,livedoor clip IncSearch, Google Bookmarks IncSearchでも使えるようにしたつもり.
使い方としては,まず.vimperatorrcに使うブックマークサービスの名前(deliciousの場合不要)と一回に表示する検索結果の数(デフォルトの15でよければ不要)を書きます.
" delicious, hatebu, livedoorclip, googlebookmarksのどれか
let sbmincsearch_service_name = "delicious"
" あんまり大きくすると遅くなるかも
let sbmincsearch_max = 50
すると,deliciousならdeliciousIncsearch,hatebuならhatebuIncsearchという風にコマンドが定義されて,それを使ってIncSearch拡張のデータベースからインクリメンタルサーチできます.元の拡張の検索関数を使っているので,|によるOR検索や,!によるNOT検索,[tag]によるタグの識別なども使えます.
さらに,はてなブックマーク拡張のVimperatorプラグインのようにcompleteオプションを指定することもできます.というか,はてブ拡張のVimpプラグインの実装をとても参考にしました.
autocmd VimperatorEnter .* :set complete+=I
のように,completeにIを加えると,:openや:tabopenの結果にインクリメンタルサーチの結果を含めることができます.あと,ブックマークの同期コマンドは用意していないので,通常のIncSearch拡張の画面から同期して下さい.
2009/09/19 17:00 | Firefox | トラックバック(0) | コメント(6)
Tree Style TabとMultiple Tab HandlerをVimperatorから使うプラグイン その2
以前に作ったTree Style TabとMultiple Tab HandlerをVimperatorから使うプラグインをもう少しバージョンアップしてみた.Firefox 3.5 + Vimperator 2.1でのみ動作確認しています.
前回からの変更点はたぶん以下のような感じ.
- Vimperatorのタブ移動コマンドでは,TreeStyleTabで畳んでいるタブから次のタブへ移動するときに次のタブへ行かずにタブを展開してその子タブへ移動してしまうので,それを修正するようにタブの移動コマンドを再定義した.
- TreeStyleTabで<C-w>k, <C-w>j, <C-w>h, <C-w>lでそれぞれタブバーの位置を上下左右に配置できる.APIがあったからやってみたけど,これはあんまりいらないかも.
- MultipleTabHandlerでタブのURIをコピーする時のフォーマットをカスタマイズできるようになったので,それを利用するmcopyコマンドを定義.これでcopy.jsとまではいかなくてもそれなりに柔軟に,しかも複数タブ同時にURLやタイトルをコピーすることができる.MultipleTabHandlerの設定画面で定義したフォーマットを使えるのでそこそこ便利だと思う.
- MultipleTabHandlerとTreeStyleTabが両方インストールされているときには,ツリーの構造に従ってタブを選択するコマンドを作成した.zsで同じレベルのタブ全部,ztで同じツリーのタブ全部を選択できる.
例によって問答無用でデフォルトのマッピングを上書きしたりするので,ご利用には十分ご注意下さい.
2009/09/19 16:31 | Firefox | トラックバック(0) | コメント(0)
Vimでoperator-userを使って他のプラグインをoperatorとして使えるようにしてみた
kanaさん作のoperator-userを使うと,簡単にoperatorを定義できる.operatorというのはここでは,Vimのコマンドのうちdwとかc$とかのdとかcとかの,動作を指定するコマンドのこと(こんな説明でいいのか,まぁ詳しくは:h operatorで(^-^;)).で,Vimにははじめから便利なoperatorが定義されていて,新たにoperatorを定義できると言われても,さてどうしたもんかと思っていた.
そんなときに,operator-userとは別に,commentop.vimというコメントアウト/アンコメントするためのoperatorを定義するプラグインを見つけて,あーなるほどこれは便利だと思った.ところが,コメント系のプラグインとしては,NERD Commenterが非常に高機能で便利に使っていたので,そこから機能が落ちるのはちょっとなぁとも思っていた.
というわけで,前置きが長くなったけど,それだったらNERD Commenterとoperator-userを組み合わせて新しいoperatorを作ったらいいんじゃね?ということでやったみた.以下を.vimrcなどに書いておけば,,cや,uなどといったoperatorが定義される.
function! s:SID_PREFIX()
return matchstr(expand('<sfile>'), '<SNR>\d\+_')
endfunction
noremap [Operator] <Nop>
map , [Operator]
" デフォルトのマッピング定義を行わない
let g:NERDCreateDefaultMappings = 0
nmap gA <Plug>NERDCommenterAppend
nmap [Prefix]a <Plug>NERDCommenterAltDelims
" NERDCommenter + operator-user
function! s:setCommentOperator(key, name)
call operator#user#define(
\ 'comment-' . a:name,
\ s:SID_PREFIX() . 'doCommentCommand',
\ 'call ' . s:SID_PREFIX() . 'setCommentCommand("' . a:name . '")')
execute 'map' a:key '<Plug>(operator-comment-' . a:name . ')'
endfunction
function! s:setCommentCommand(command)
let s:comment_command = a:command
endfunction
function! s:doCommentCommand(motion_wiseness)
let v = operator#user#visual_command_from_wise_name(a:motion_wiseness)
execute 'normal! `[' . v . "`]\<Esc>"
call NERDComment(1, s:comment_command)
endfunction
call s:setCommentOperator('[Operator]c', 'norm')
call s:setCommentOperator('[Operator]<Scace>', 'toggle')
call s:setCommentOperator('[Operator]m', 'minimal')
call s:setCommentOperator('[Operator]s', 'sexy')
call s:setCommentOperator('[Operator]i', 'invert')
call s:setCommentOperator('[Operator]y', 'yank')
call s:setCommentOperator('[Operator]l', 'alignLeft')
call s:setCommentOperator('[Operator]b', 'alignBoth')
call s:setCommentOperator('[Operator]n', 'nested')
call s:setCommentOperator('[Operator]u', 'uncomment')
一応ポイントとしては,NERDComment()という関数がNERD Commenterの本体で,第一引数を1にしておくと直前のVisual modeで選択された範囲に対して操作を行うというところ.なので,doCommentCommand()でoperatorの操作範囲を一旦Visual modeで選択してからEscするようにしている.NERD Commenterの各コマンドの意味は:h NERDComFunctionalitySummaryを参照ということで.
また,operatorは,例えばddで一行削除やyyで一行ヤンクというように,2回連続入力でその行全体に対して動作したり,Visual mode中では選択範囲に対して動作したりするのだが,operator-userで定義したoperatorもちゃんとそのように振る舞う.そのため,,c,cで一行コメントアウトやVisual mode中に,uで選択範囲をアンコメントといった動作も同時に定義される.なので,NERD Commenterのデフォルト定義は無効にしてある.
さらに,textobj-commentや textobj-indentといった,text objectとももちろん連携可能なので,使いこなせば光の速さでコメント操作ができるようになる!...はず!
あと,調子にのってAlignプラグインもoperator化してみたけど,さすがにこれはちょっと無理があると思った.自分ではたまに使おうと思うけど(^-^;)
2009/09/19 15:35 | Vim | トラックバック(0) | コメント(0)
MacVim-Kaoriyaでデフォルトのvimrcとgvimrcを読まないようにする
Mac上のGVimとしては最強に快適なMacVim-Kaoriyaだけど,デフォルトでKaoriya版GVimに含まれるvimrcとgvimrcが読まれて,個人的にはいらない設定を勝手にされてしまうので,これを回避してみた.
vimrcとgvimrcを読んだらわかる通り,基本的には /Applications/MacVim.app/Contents/Resources/vim/ にちょろっとファイルおくだけだけど,MacVim-Kaoriyaアップデート時に簡単に再設定できるように簡単なワンライナ(?)にしてみた.ついでに,vimrc_local.vim にて set langmenu=ja_ja.utf-8.macvim することで,メニューがMacらしく日本語化される.自分はzshの履歴にこのコマンドを覚えさせといて利用している.
echo "let g:vimrc_local_finish = 1\nset langmenu=ja_ja.utf-8.macvim" > /Applications/MacVim.app/Contents/Resources/vim/vimrc_local.vim; \
echo "let g:gvimrc_local_finish = 1" > /Applications/MacVim.app/Contents/Resources/vim/gvimrc_local.vim
ちなみに,WindowsのKaoriya版GVimでも同様に,デフォルトのvimrcとgvimrcの読み込みを阻止している.あと,Windowsで:set encoding=utf-8する方法 - 永遠に未完成を参考にUTF-8化するのもおすすめ.自分の場合はPoeditで エンコードの変換とmoファイルへの変換を一気にやりました.
2009/07/01 20:53 | Vim | トラックバック(0) | コメント(0)
ku source: mrufileとmrucommand続き,およびMac上のVimでOptionキーを扱う方法
昨日kuのsource作ったよ!とtwitterに書いたところ,Lingrのvim-users.jpにてkanaさんとthincaさんからいろいろとアドバイスを頂いたので,書き直してみた.
mrufileの方は,thincaさんのku source: file_mruを参考にしつつも,項目にディレクトリも入れておきたかったので,そんな感じで修正してみた.あと,autocmdはplugin以下に移した.ただ,履歴を削除できたりとかthincaさんの方が高機能なので,おすすめです.
mrufileとmrucommand共通の話としては,ku 0.2系からは本体側でキャッシュしてるので,source側では簡単に書けるようになっているそうだ.mrucommandの方なんかは,実質gather_itemの中で履歴集めるだけになった.
さらに,kuの設定についてもkanaさんにいろいろとアドバイスしてもらった.その結果はこんな感じ.ここで注意すべきは,kuは既に設定されているmapを上書きしないので,例えば,kuでコマンド実行する<Cr>とかを他のところで<Cr>をmapしているとうまく動かない.そこで,kuのデフォルトキーで強制的にmapしたのち,さらにそこに自分用のmapを設定するようにしている.
ちなみに,<Esc><Cr>とか書くとMeta-Returnというmapを定義したことになる.ただし,Macの場合は,Terminal.appだとターミナル -> 環境設定 -> 設定 -> キーボードの「メタキーとしてoptionキーを使用」,iTerm.appの場合は,Bookmarks -> Manage Profiles... -> Keyboard Profilesの「Option Key as」を「+Esc」にしなければならない.それでも,iTerm.appの場合は,<Esc>jとかはうまくいかない.それはことえりの英数入力とかだと,Option+[a-zA-Z]が記号入力に割り当てられていて,iTermまでOptionが届いてないのが原因の模様.入力モードをU.S.にすればこの問題は回避可能だが,その場合JISキーボードだとバックスラッシュを入力する手段がなくなるので,それはそれで使いにくくなってしまい残念な感じ.この辺の問題については今後の課題.
また,GVimとかMacVimの場合,<A-Cr>のようにA-をつけるとOptionキー(WindowsとかだとAltキー)指定になる.というわけで,現状は,Option-CrとかOption-Tabとかだけがほぼ全ての環境で使いものになる感じ.
2009/5/10 00:20 追記: thincaさんもmrucommand相当のを作ってくれたようだ.そちらも削除コマンドとかあったりして高機能なので,自分が作ったのは練習用&自分専用って感じやなー.でも,自分で実装すると具体的なアドバイスもらえたりとかなり楽しかったので,また別のsourceを作ってみようかな.何を補完できたら便利かなぁ.tagとかは微妙か.
2009/05/09 22:07 | Vim | トラックバック(0) | コメント(0)